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「日常生活防水の金属ブレス時計」の手入れ 2006.04.20公開、2011.10.31改訂
GSのメンテナンスで、「金属ブレスの時計は、定期的に時計全体を洗いましょう」とお勧めしています。ところが、日常生活用防水(3気圧防水)の金属ブレス時計の場合、時計全体を水に漬けたり流水に当てることは危険です。このような時計を水洗いすることは時計を重大なリスクに曝すことになります。かといって、ブレスレットを綺麗にしなければいろいろな問題が起きてきますし、第一、暑い時期には不快で装着していられません。
現行のGSでは、手巻き・金属ブレスのSBGW007やSBGW005が、「日常生活防水・金属ブレス」に該当するモデルです。このような時計はどのように清潔を確保すれば良いでしょうか?
私見ではありますが、下記のような方法を提案します。
(日常の手入れ)
(シーズンに1回程度)
現行のGSは、ラグに貫通穴があり、バネ棒外しの先端を貫通穴に突っ込むことでバネ棒を押し縮めることが容易に出来ますので、「きちんとしたバネ棒外し(例えばこれ)」を使えば、ある程度熟練すれば、簡単にブレスを外せます。ラグに貫通穴がない現行のロレックスやIWCですとかなり難しいので、セイコーさんの配慮に感謝すべきでしょう。
ただ、私も、自信を持ってブレスを着脱できるようになるには危ない橋を渡りました。
ブレス外しのコツは「体得して頂く」しかありません。何回か試していると、ある時、「あ、こうすれば良いのか」が分ります。
ですが、コツを体得するまでの期間に気をつけて頂きたいのが
です。私は、「ラグの内側にセロテープを貼り付けて保護する」を怠り、一度痛い目に遭いました。
また、500円程度で売っていたりベルト屋さんがタダでくれるこのタイプのバネ棒外しの使用は勧めません。なぜかというと、強度に問題があるからです。大事な時計を扱うときに、工具が折れて傷をつけたりしたら嫌ですよね。ムダなリスクは犯さないのが賢明です。